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2012-05-23

基礎ができてオーケストラ

『2010年問題』というニュースを思い出した。
中学からゆとり教育だった世代が、2010年、いよいよ社会に出るぞっていうニュースだ。当時、基礎学力不足が問題視されていた。

今、私が担当しているクラスも、ゆとり教育を受けた世代だ。とは言え、ほとんどの生徒は、社会や理科の授業はなくても(爆)、小・中・高校のどこかでパソコンに慣れ親み、ある世代に見られるパソコンアレルギーのようなものは、全くない。

『卒業までに履歴書に書けるレベルの各種検定に合格してもらうこと』も、私の大事なお仕事。検定試験の内容はさほど難しくはないので、全員合格圏内にはいる。しかし、うすうす気づいてはいたが、ホンマでっか?!な問題が。

それは、「漢字が読めない」という問題である。

タイピングの試験は、速度と正確性が求められる試験で、制限時間内に、規定の文字数以上入力出来ていれば合格というもの。漢字が読めずに入力に時間がかかると、当然不合格になる。

まいったね、漢字。どうすりゃいいんだい、漢字。

ゆとり世代だからかどうかは知らないが、新人に見られる困った問題に「欠勤の連絡を親がしてくる」なんていう話があったけど、とりあえず、『読み・書き・そろばん』は、最低限身に付けるべき、と思う今日この頃(^^ゞ

仕方がないので、試験対策としては、「読めない漢字は飛ばせ!」ってことにした。誤字・脱字は1点減点だけれども、 読めずに悩むより、飛ばしてどんどん規定文字数以上の入力をした方が、確実に合格するってこと。何の解決にもならないけど、本人に"漢字が読めない自分"という自覚があれば、この先、少しは学んでくれるかな、と多少の期待をすることにした。

詰め込みもどうかとは思うけど、学ぶ量を減らしただけのゆとりもどうなのか。来年 2013年、完全にゆとり教育が終わるみたいだけど、漢字のドリル、少しはやった方がいいんじゃないかな( ..)φ

ゆとり教育についてのコラム。
「吹奏楽も基礎ができて初めて思い切り吹ける」って、いい比喩だ。
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2012/04/post-425.php 

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